当事務所のFP相談には、必ず守っている原則が3つあります。①勉強より、実行。②不安を煽らない。③契約はゴールではない。この記事は、その3つをなぜ大切にしているのか、相談の場でどう現れるのかをまとめた「相談方針の宣言文」です。
前提として、私の経歴を短く
高知県いの町の出身です。広島大学法学部を卒業後、陸上自衛隊の幹部自衛官として約4年間勤務しました。その後、保険会社での勤務を経て、保険代理店・証券会社のIFAとして、現在のFP業務を行っています。
保険と証券の両方を扱う立場になるまでに、組織の外と内から金融業界を見てきました。3つの原則は、その過程で「これはやらない」「これだけは守る」と決めてきたことの言語化です。
原則1 勉強より、実行
知識を増やすことより、決めて動けるようになることを優先します。
ご相談に来られる方の多くは、勉強不足ではありません。本もYouTubeも見て、NISAという言葉も知っている。それでも動けない。「勉強するほど分からなくなる」というのが実態です。
自衛隊で叩き込まれたのは、計画は実行されて初めて意味を持つ、ということでした。どれだけ精緻な計画も、動かなければ紙のままです。金融の世界に移ってからも、正しい知識を持ったまま何年も動けずにいる方を大勢見てきました。足りないのは知識ではなく、「自分の家の数字で決める」工程です。
相談の場では、これが3つの整理として現れます。①いくら手元に置いておくか。②どこまでなら運用を検討できるか。③いくらまでなら使えるか。一般論の勉強ではなく、ご自身の数字でこの3つを決めるところまでをご一緒します。
原則2 不安を煽らない
不安を大きく見せて行動を促すことは、しないと決めています。
保険会社時代を含めて業界の内側にいたからこそ、「不安」がものを売る力を持つことを知っています。老後の資金不足、万一の話、インフレ。どれも事実を含むだけに、大きく見せようと思えばいくらでも大きく見せられます。だからこそ、そこに頼らないと決めました。
相談の現場で感じるのは、不安の正体はたいてい「金額が分からないこと」そのものだ、ということです。実際にライフプランを試算すると、必要な備えが思ったより小さかった、という結果も普通にあります。
相談の場では、こう現れます。まず試算して、不安を数字に変える。足りている方には「足りています」「今は何もしなくていいです」とお伝えする。必要以上の保障や運用を勧めない。「見直さなくていい」も、はっきり言う。数字が出たあとに何をするかは、お客様が決めることです。
原則3 契約はゴールではない
契約は手段であって、ゴールではありません。
正直に書くと、当事務所はご契約をいただいたときに保険会社・金融機関から支払われる手数料で運営されています。相談料が無料なのはこのためです(仕組みの詳細は「なぜ当事務所は相談料が何度でも無料なのか」に書きました)。
だからこそ、契約そのものをゴールにしないと決めています。契約がゴールになった提案は、その後の10年・20年に責任を持てないからです。転勤・異動のない今の働き方を選んだのも、同じ窓口で長く見直しを続けるためでした。
相談の場では、こう現れます。比較した案は、選ばなかったものも含めてお見せする。その場で決めていただくことを前提にしない。整理だけで終わる相談も、そのまま終わっていただいて構わない。そしてご契約後も、生活の変化に合わせた見直しをご一緒し続ける。契約は通過点のひとつです。
3つの原則が向かう先
3つをひとことにまとめると、「老後にお金で困る人をゼロにしたい」です。勉強しても動けずにいる方が、自分の数字で決めて動けるようになる。そのために、不安ではなく数字で話し、契約ではなく暮らしを目的地にする。当事務所の相談は、すべてこの方針で行っています。
まとめ
- 原則1 勉強より、実行——一般論ではなく、ご自身の数字で3つの金額を決めるところまでご一緒します
- 原則2 不安を煽らない——まず試算し、「見直さなくていい」もはっきり伝えます
- 原則3 契約はゴールではない——整理だけで終わる相談も歓迎です。契約は通過点です
この方針に合いそうだと感じたら、一度お話しにいらしてください。相談料は何度でも無料です(複数の保険会社と募集代理店委託契約を結ぶ乗合代理店に所属しており、保険会社等から支払われる手数料で運営しているためです)。